福利厚生がなくなるデメリット

SEは企業で働いていると安心して働けるように企業側からのサポートを受けられるようになっている。一般的には終身雇用になっているので収入が突然途絶える心配はない。また、福利厚生を充実させている企業が多く、社会保険は完備され、厚生年金も負担してもらえる仕組みになっているだろう。それだけでなく各種手当が得られたり、各種サービスの割引利用ができたりするなど、様々な形でプライベートをサポートしてもらえる仕組みができている。

起業したSEが被るデメリットとして、このような福利厚生が失われることが挙げられる。安定雇用を受けられるわけでもなくなるため、収入も途絶える可能性があるということは念頭に置いておく必要があるだろう。

福利厚生が失われることにより特に悩みになるのが社会保険に自分で加入する必要が生じることと、将来的な生活費の確保をしなければならないことである。
国民健康保険料だけでもかなりの金額になってしまうが、それ以外にも自分で選んで保険に加入しておかないと安心して生活できなくなりやすい。老後の生活のためにお金を貯めておく必要性も高く、年金が少なめになることや退職金がないことを想定して個人年金を使ったり、投資をしたりして老後対策をしなければならないのである。
将来的な展望を考えて計画的に収入の使い道を考えていくことが重要であり、所得税との兼ね合いも考える必要が生じるだろう。慣れるまでは苦労が多い部分なので、予め十分に計画を立てておかなければならない。